インプラント価格
1本につき35万円 (外税)
インプラント(人工歯根)の治療説明
インプラントの治療とは

インプラント治療は、歯の抜けた部位に人工の歯根(しこん)を手術的に(手術は抜歯程度です)に埋め込んで、人工歯根が顎(あご)の骨に固着した後、人工の歯冠を上から装着する治療法です。 インプラントは永久的なものではありません。 しかし、日々の清掃(歯磨)と定期的な検診を継続することで長期的予後が期待できます。
インプラントの長所
インプラントの良い点は自分の歯と同様な感覚で磨くことができ、噛む力、味覚が低下しないことです。また周囲の健全歯を傷つけず、審美性(外見上)も良好です。
インプラントの短所
インプラントの留意点としては、歯を抜く場合と同様の手術が必要で全身疾患(重度の糖尿病など)やインプラントを埋め込む場所(顎)の骨が少ない場合など、場合によっては治療できない場合もあります。
インプラントの流れ
インプラント治療は以下の手順で行ないます。

インプラント手術を受ける前の注意事項
「かぜ」などで体調がすぐれない時は、自分で判断せず早めに連絡してください。その際は手術を延期することがあります。 手術の前日から疲労をためないよう、充分な休息を取ってください。 当日は朝から普通に食事をなさって結構です。
インプラント手術を受けて7~10日までの注意事項
①安静と食事
術後はインプラントの顎の骨にしっかりと固着させるためにインプラントになるべく外力をかけないようにしなければなりません。そのため術後2~3日はお粥等、特に柔らかい物を食べるようにして、インプラントを植立した部位では噛まないようにしてください。術後3~4日は腫れる場合が有りますが、4~5日で消退します。腫れが気になる場合は濡れタオルで冷やしてください。その際インプラント部位を強く押さないようにしてください。手術後に痛みの出る場合がありますので、鎮痛剤(痛み止め)を処方します。
②服薬
術後、鎮痛剤(痛み止め)と抗生物質(化膿止め)を服用してもらいますが、用法を守ってください。鎮痛剤は服用間隔を3時間以上あけてください。またうがい薬を処方しますので毎食後と寝る前にうがいをしてください。術後1~2日は唾液に血液が混じることがありますが、術創部を安静にするために、あまり強いうがいはなさらないでください。
③入浴
当日の入浴は控えてください。
④アルコール
ビール、お酒等、アルコールは控えてください。
⑤抜糸
手術部の抜糸を7~10日で行ないます。抜糸まではインプラント植立部位のブラッシングはしないでください。又、抜糸後も引き続きインプラントを植立した部位では噛まないようにして柔らかい物を食べてください。
②インプラント手術2ヶ月まで
インプラント植立2ヶ月を過ぎてもインプラントがぐらぐら揺れている場合、人工歯冠装着を延期して様子を見る場合があります。場合によっては再度インプラント植立手術をする場合もあります。
インプラント植立後1カ月間の注意事項
インプラント植立後1ヶ月間がもっとも大切な時期です。引き続きインプラントを植立した部位ではなるべく噛まないようにして、舌や指でインプラントを押さないようにしてください。また、食事も努めて柔らかいものを取ってください。
インプラント上部構造(人口歯冠)装着
上部構造(人工歯冠)装着はインプラント植立後1~2ヶ月でインプラントの植立状態が良いと判断された時点で、歯型(印象)をとり人工歯冠を装着します。
インプラント治療終了後の定期健診(リコール)
インプラントはアフターケアが非常に大事です。必ずリコールに応じてください。上部構造(人工の歯冠)装着後は1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヶ月後再診していただきます。その後も1年おきに定期健診を受けていただきます。
インプラントの清掃(プラークコントロール)
インプラントは上部構造(人工歯冠)装着によりプラーク(歯垢)が付着しやすくなります。従ってアフターケアの基本として、プラークコントロール(歯磨)が重要です。各々の状況に応じて、通常の歯ブラシ以外にも、インターデンタルブラシ、デンタルフロス等の使用法も御指導致します。
インプラント治療に問題が起こった場合
①インプラント手術
インプラントの植立の際に、術前の検査にもかかわらずインプラント植立部位の骨が足りないこともあります。場合によっては手術を中止することもあります。その際は後日、骨を増やす手術を相談の上、行なうことも出来ます。
②インプラント手術2ヶ月まで
インプラント植立2ヶ月を過ぎてもインプラントがぐらぐら揺れている場合、人工歯冠装着を延期して様子を見る場合があります。場合によっては再度インプラント植立手術をする場合もあります。
③インプラント治療終了後に問題が出てきた場合
インプラントに装着した人工の歯冠が取れたり、破損する場合もありますので、その際にはすぐに来院してください。また、インプラント治療を行なった人工の歯以外の自分の歯に問題(冠が取れた、歯がぐらぐらしてきた等)が起こった場合でもすぐに来院してください。全体の噛み合わせが狂ってくるのでインプラントに負担がかかりすぎることがあります。
インプラントQ&A
インプラント治療で、どのように改善されるのでしょうか
総入れ歯

総入れ歯
- ●味覚が異なります。
- ●発音障害になる場合があります。
- ●異物感を感じます。
- ●痛みを感じる場合があります。
- ●粘りのある食べ物に苦労します。
- ●硬い食べ物に苦労します。

改善されます
- ●違和感、異物感がありません。
- ●審美的に良好で、自然にお話しができます。
- ●自分の歯に近い感覚で、味覚が楽しめます。
- ●食べ物を選ばず、快適に食べられます。
- ●治療から2ヶ月で、噛めるようになります。
部分入れ歯

問題点
- ●入れ歯の留め金によって、歯などに痛みを感じる場合があります。
- ●異物感、違和感があります。
- ●審美性に欠けます。
- ●粘りのある食べ物や硬い食べ物に苦労します。

改善されます
- ●留め金を必要としないために、口の中がスッキリし、審美的に良好です。
- ●治療から2ヶ月で、自分の歯に近い感覚で、噛むことができます。
- ●粘りのある食べ物や硬い食べ物に関係なく、食事を楽しむことができます。
ブリッジ

問題点
- ●隣の健康な歯を削り、悪化させます。
- ●支える歯に負担がかかります。
- ●支える歯が2本以上必要です。
- ●歯の抜けた部分の骨が、次第にやせていく場合があります。

改善されます
- ●歯のない部分に、インプラントを入れるため、健康な歯を削ることはありません。
- ●自然な感覚で、噛めるようになり、顎の骨の健康を維持することができます。
- ●治療から2ヶ月で、自分の歯に近い感覚で、食事が楽しめます。
放置

問題点
- ●周囲の歯が動きます。
- ●対合していた歯が浮いてきます。
- ●食べ物がつまりやすくなります。
- ●噛む機能が低下します。
周囲の歯が歯周病や虫歯になりやすい。

改善されます
- ●歯のない部分に、インプラントを入れるため、健康な歯を削ることはありません。
- ●自然な感覚で、噛めるようになり、顎の骨の健康を維持することができます。
- ●治療から2ヶ月で、自分の歯に近い感覚で、食事が楽しめます。
インプラントの種類には、どのようなものがありますか

インプラントには2種類あります。一体型タイプ(1part type)と2つに分かれるタイプ(2parts type)です。
1part typeの特長は、強い強度を持っていることです。力のかかる奥歯などには1part typeが適しています。2parts typeは2つに分かれるために、豊富なバリエーションを持ち合わせています。審美性を重視する前歯に適しています。
また、他の治療とあわせて行なうときにも適しています。(例:抜歯直後、骨造成との併用など)両方のタイプも、治療から2ヶ月で人工の歯を被せて、噛める様になります。
インプラントはいつから噛めるようになり、
どのくらい持つのでしょうか

インプラントで噛めるようになるのは、使用するインプラントの種類や埋入する場所、顎骨の状態、手術の経過によっても異なってきますが、手術後2ヶ月を目安にしています。
その2ヶ月の間、基本的には抜歯と同様に普通の食生活をすることができます。正しいブラッシングと定期検診をしっかり受けることによって、15年以上良好に維持されている患者さんもたくさんいます。
正しい手入れがインプラントを長持ちさせることにつながります。
手術から2ヶ月くらいで、人工の歯を被せて、噛めるようになります。
治療のとき、入院するのでしょうか?
費用はどのくらいでしょうか?

普通のインプラントの手術では、入院する必要はありません。
手術直後は抜歯をした程度の安静が必要です。 しかし、患者さんの健康状態や治療する本数などによって、入院して手術をする場合もあります。
費用は、手術代・インプラント代・インプラントに被せる人工歯代の合計です。
治療する本数や場所により費用は異なってきます。治療計画と費用、支払方法については歯科医師に相談してください。
インプラント治療は痛いのでしょうか?

インプラントは、歯を抜く場合と同程度の手術が必要です。麻酔をしますから痛みに耐えながら治療を行なうことはありません。
手術後、麻酔が切れても、抜歯程度の痛みしかありません。そして2ヵ月後には、食べ物をインプラントで噛めるようになります。
歯を抜いた時、すぐにインプラントを埋入する簡便な方法もあります。わざわざ穴をあける必要がないので、負担がありません。インプラント埋入による痛みもありません。
治療ができる年齢などの制限は、あるのでしょうか?

年齢性別の制限はありません。
85歳の高齢者がインプラント治療を受けて、自然に噛めるようになった例もあります。
患者さんの健康状態や顎の状態によって治療ができない場合や定期検診を受けられない場合も、インプラント治療の不適応となります。
詳しくは、当院へご相談ください。
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